トレーナー育成の現場で思った事

昨年久しぶりにフィトネスクラブを中心に活動するパーソナルトレーナーの養成・育成の仕事をさせて頂きました。以前私は、パーソナルトレーナーや運動指導に携わる方の育成をする「人材育成」の会社に勤めていました。

 

当時その会社では1回完結のシリーズもので構成された講座とアカデミーというパーソナルトレーナーの育成学校のようなもの(月~木・18時~21時開校)を行っておりました。育成講座を卒業したらすぐに現場で活動できるように実技中心の講座で、最後には認定試験・自社で設定した筆記と実技試験を行い習得の確認をしていました。その頃このようなパーソナルトレーナーの育成講座やアカデミーのようなシステムの講座は珍しいものでした。

自社育成の他に、大手フィットネスクラブ(そのクラブで働く、GYM・プールのスタッフやスタジオでレッスンをされる先生方を対象にした)パーソナルトレーナーの養成コースも担当していました。

もちろんどちらの講座も、全員がパーソナルトレーナーになるために受講しているわけではなく、現在の仕事でのスキルアップ、トレーニングやストレッチの勉強、バランスボールについて詳しく知りたい、体について再確認がしたい、など目的は様々でした。

大手のフィットネスクラブでは独自で学ぶ場を設けていたりしましたがソコで働く者の特権というのか外部の者は参加することが出来なかったり。再確認する場や次のスッテプへすすむために勉強する場があまりなく、働きながら仕事を休まず学べる場が少なかったように感じます。

今は自分に必要な講習会を選んで受講することができるほど、たくさんのセミナーが色々な場所でいこなわれています。ネット環境が整っていれば自粛生活の中でも学ぶ事ができる、どんなに遠くに住んでいても学べるという凄い時代になってきました。 ネット検索をしたり友達から紹介されたり、自分のもとに情報が入ることは何かのご縁だと思います。探しても見つからなかったりもしますよね、、、ご縁ってあると思います。

 

今の私は改めて基本を学びかすことが必要と思っています。

「FNC理論」フィジカルベース。基本がとても大切と学んできました。効果を引き出すためにあらゆるテクニックがありますが基礎が出来ているからこそ効果が引き出せます。何においても基本が大切。例えばパーソナルストレッチを始める時。セッションでの触り方・支え方、立ち位置・スタンス、声のかけ方・タイミングなど。特定の部位を伸ばす時、クライアントだけでなくトレーナーやセラピストにも負担が少なくセッションが行えるように。すでにセッションをしていて分かっていることでも改めて確認、忘れている事、知らなかった事、再認識できるかもしれない。基本はとても大切と学びました。いつしか年を重ね、「お~」と言わせるその場の喜びテクニック(一瞬で効果をだす)も身に付けましたが、一瞬は一瞬。直ぐ元に戻ります。

いつでも基本・基礎を再確認。初心忘れべからず! と自分に言い聞かせて、、。

 

パーソナルトレーナー」と一括りになってはいますが、十人十色。

好きな事、得意な事を学んで武器にしていくことが可能です。いまの自分に必要と感じる事。これからやりたいと思う事の講座が見つかり身に付けられると嬉しいですよね!

 

ストレッチ ~PNFストレッチ~

リハビリのためストレッチを続けています。

股関節が痛くなり「パーソナルストレッチが受けたい」身をもってトレーナーの必要性を感じている今日この頃。

  

今回は「自動性抑制」について考えていきます。PNFの理論がベースになっている「FNC」ですので「自動性抑制」を語る上でPNFの話は外せません。※簡単な経緯は トレーナーになるまでの道のり⑬をご参照下さい。

「自動性抑制」

:筋肉は縮んだ後伸びやすくなる

「相反性抑制」

:縮んでいる筋肉の反対側の筋肉は伸びている

ストレッチの話で良く出てくる「自動性抑制」と「相反性抑制」。筋肉の特徴というのか、これはストレッチ・筋肉を緩める上で知っているとよいテクニックです。FNCトレーナーズバイブル(本)の中でも説明しています、チャンスが合ったら立ち読みとかしてみて下さい。

 筋肉を緩める素晴らしいテクニックの「PNFストレッチ」は「コントラクトリラックス」と「ホールドリラックス」に分けられます。この説明の前に筋収縮の形態を確認。

アイソメトリック

:筋肉が伸び縮みしない(関節角度が変わらない)で力を発揮

アイソトニック(コンセントリック・エキセントリック)

:筋肉が伸び縮みしながら(関節角度が変わり)力を発揮

:伸びながら力を発揮・エキセントリック

:縮みながら力を発揮・コンセントリック

アイソキネティクス:今回この説明は割愛、次回以降必要な時に。

筋収縮の形態を確認したところで

ホールドリラックス

:アイソメトリックの後、筋肉が緩み可動域が増す

コントラクトリラックス

:コンセントリックの後、筋肉が緩み可動域が増す

 まさにこの「ホールドリラックス」「コントラクトリラックス」は「自動性抑制」です。ビッシリはまるととっても効果がでます。即効性もあります。静的他動的なストレッチと組み合わせる事でとても気持ちが良くリラックスできます!

PNFストレッチの効果を引き出すためのテクニックというもの があります。これについてはまたタイミングをみて書いていきます。

 

書いていたらPNFストレッチを受けたくなってきました。

ストレッチ ~順番・すすめ方~

もともと体が硬く、ストレッチが好きではない私。「リハビリをせねば!」と自分に言い聞かせてストレッチを続けています。

まずは、静的他動的なストレッチをキチンとし、他動的関節可動域をしっかり確保したい。しかし余計なところに力が入りリラックスが出来ない。おかげで肩や頚が凝ってしまいます。やっぱりパーソナルストレッチが受けたい!時々、チェーン店のリラクゼーションサロンに行きます。そこにストレッチをしてくれるセラピストさんがいて、ハムと内転筋だけなのですが伸ばしてくれます。やっぱりやってもらうのと自分でやるのでは「天地雲泥」「雲泥の差」。余計な力が入らず気持ちよく伸びます。本当にパーソナルストレッチの重要性を身をもって実感しています。

 

ストレッチをするにあたり、前回に続きちょっと復習!

「やっていることは出来るけどやっていない事は出来ない。」レーニングの原則の中に、SAIDの原則というものがあります。

ストレッチも他動的ストレッチで確保した可動域は他動的にしか使えないので、自動的に使いたければ自動的ストレッチをやる必要があります。

歩いたり走ったり、座ったり立ち上がったり、まずは日常の動きから改善したい。ゆくゆくは運動動作まで発展。「動作・動き」なのでやっぱり静的ストレッチから動的ストレッチに発展させる必要があります。やはり最終的には動的自動的!ダイナミックストレッチ

 

ストレッチのすすめ方・順番ですが、色々な考え方があるので自分にあったすすめ方をされると良いと思います。私はFNC理論・FNC的考え方で行っています。怪我が少なく、体の負担を少なくストレッチできます。

硬いものを伸ばすには力が必要、柔らかいものを伸ばす方が力を使いません。硬いものを無理に伸ばしたら切れる事もあります。筋肉もそうです。無理に伸ばしたら危ない、切れてしまうかも。ですので他動的ストレッチでしっかり緩み「パー」を作る必要があります。すると自動的ストレッチでの「グー」が作りやすくなります。

しっかり拮抗筋をストレッチして伸ばしておくと主動筋が縮みやすくなる!

 

最終的にたどり着きたい「動的自動的ストレッチ」も、まずはしっかり「グーとパー」の関係を整えて次に伸張反射。という順番ですすめていきます。日常動作をスムーズにさせるには伸張反射は必須です。

筋肉は急激に過剰に伸ばされるとビックリする力で元の状態に戻そうとします。反動をつけて行うストレッチはこの伸張反射を利用しているものが多いです。伸張反射で急激に筋肉が縮まると素早い動きができます。素早い動きだけでなく日常動作も楽にスムーズにできます。日常動作は往復運動が多いのでもう一つ「自動性抑制」。これもとても重要になってきます。

 「自動性抑制」とは筋肉は縮んだあと伸びやすくなる!というものです。

PNFストレッチコントラクトリラックス・ホールドリラックスは、この自動性抑制を上手に利用したテクニックです。

 

まだまだリハビリは静的ストレッチの段階。時間がタップリとあるのでストレッチについて改めて考えていきたいと思います。

ストレッチ ~ストレッチの分類~

股関節が痛く安静を強いられいた私の身体は肩こり、背中・腰の張り、足のむくみなど動かせない事で全身に悪影響が出てきました。このままでは股関節の痛みがなくなったころには筋力はすっかり衰え生い先寝たきりになるに違いない。妄想の激しい私は寝たきり状態の自分の姿を想像しイカン!使える関節可動域の確保をせねば」と思い立ちました。

そこで、改めてストレッチを優先的におこなう部位・ストレッチの順番を書き出してみました。書くことでやる気が出てきます。やってる気分が増し満足。

 

まずは、ストレッチのすすめ方・順番

①静的他動的ストレッチ

②動的他動的ストレッチ

③静的自動的ストレッチ

④動的自動的ストレッチ

の順で可動域を確保、②と③は状況によって入れ替えつつ、動的自動的ストレッチに繋げていく。「相反性抑制」グーとパーの関係がスムーズに行えるように状態に合わせて

伸張反射も加えていこう!!

「??グーとパーの関係?何だソレ!」ですよね。これは主動筋と拮抗筋の関係です。収縮する主動筋をジャンケンの「グー」に例え、伸ばされる拮抗筋をジャンケンの「パー」に例えています。「相反性抑制」というものです。

例えば、アームカール

主動筋の 上腕二頭筋 がグー、拮抗筋の 上腕三頭筋 がパーです。

 

次にストレッチについて説明していきます

筋肉の起始部と停止部を遠ざけるとストレッチできます。運動の前後、リラクゼーションやリハビリ、ボディーメイキングなど色々な場面で使われています。ストレッチにはキチンとした理論・考え方があり、目的に合わせて行うことが出来ます。

とっても簡単な説明ですみません。ストレッチの本が沢山出版されていますので興味がある方はストレッチ理論ご参照ください。以下も簡単な説明になります。

 

ストレッチを分けよう!

A、静的ストレッチ:動きの無いストレッチ

関節角度が変わらない状態で筋肉を伸ばす。

B、動的ストレッチ:動きのあるストレッチ

関節角度が変わる、動かしながら筋肉を伸のばす。

 

a、他動的ストレッチ:他力のストレッチ、他動的関節可動域の向上

誰かに押してもらう、重力に任せる、壁などを利用して筋肉を伸ばすストレッチ。

伸ばしたい筋肉の反対側の筋肉の収縮が無い。パーのみ・パー作り。

例えば、腸腰筋を伸ばしているとき、大殿筋は収縮していない・力が入っていない状態。

b、自動的ストレッチ:自力・自分の力でストレッチ、自動的関節可動域の確保

自力、自分の力で!とは、伸ばしたい筋肉の反対側の筋肉を縮ませることです。

自分の手で引っ張っぱったりして伸ばす事も、確かに自分の力で間違いはないのですが

ココでいう自力は伸ばしたい(パー)筋肉の反対側の筋肉を縮ませる(グー)ことです。自分の手で引っ張っぱたりするストレッチは他動的ストレッチになります。ややっこしいです。

これを組み合わせるとこうなります。

Aとa 静的他動的ストレッチ

Aとb 静的自動的ストレッチ

Bとa 動的他動的ストレッチ

Bとb 動的自動的ストレッチ

実際には、Aとaの組み合わせでやりましょう!みたいにすすめることはなく、クライアントさんに合わせて、良い感じに混ぜながらセッションします。ストレッチを分類・分けて考えてみると忘れていたことが思い出せたり。あえて、わざわざ分けて考えてみるとストレッチやトレーニングの視点を変える事ができたりするかもしれません。

社会体育の学生時代から馴染みがあるようで良く理解していなかったストレッチ。なかなか奥が深い。久しぶりにストレッチについて考える時間がもてました。

痛いところがあるって事も、何かのきっかけになって良かったのかも。

でも痛いところはない方がいいな。

  

股関節が痛い・Ⅳ

極力安静を心掛けた2週間ほぼ変わりは無く。

就寝時

仰向けでの痛みは軽減した。

横向きで寝ると、どちらを下にしても痛い

寝返りを打つと痛くて目覚める

※夜は痛み止めを飲んでから寝ている

起床時

起き上がるための寝返りは痛いがそれ以外はそんなに痛くない

靴下を履くときなど股関節が屈曲・圧迫すると痛い

日常

椅子から立ち上がるとき暫く痛くて動けない

股関節を伸展できずへっぴり腰のまま暫くするとキチンと立てる

痛くても無理して歩き出す、暫くすると痛みが減る

座っている時間が長いほど、立つことが苦痛、痛みが減り歩くまで時間がかかる

股関節の内外旋・屈曲伸展・内転外転、全部痛いのでスムーズに歩けない

診察では前回と同様、整形外科的検査法、触診、カウンセリング(上記を伝えて)。

次回の予約を取り帰宅。

安静にしていても変わらないので勝手にリハビリを再開することにしました。でも小心者なのでガツガツは出来ず、少しづつ、本当にチョッとづつリハビリ。

 

硬くなった筋肉をほぐすところからスタートだな、、と思っていたのですが股関節の動きが制限されて、ほぐしたい下腿三頭筋がもめない、足底も押せない!まいった。

 

せめてストレッチ。ハムストリングス大腿四頭筋(広筋)、下腿三頭筋をかろうじて伸ばせ実施。臀部も腰背部も伸ばしたいのに出来ない。痛みの無かったときはストレッチをしたいなんてあまり思わなかったのに、、、。出来ないとなるとやりたくなる私。

「パーソナルストレッチ、ほぐし、、絶対必要!」改めてパーソナルトレーナーの重要性を実感。

現在休会していますが、私が通っていたスポーツクラブはパーソナルトレーニング、パーソナルストレッチを導入しておらず、、、。そう言えば入会して直ぐに「パーソナルは導入されますか?」と聞いたときに「1年たったら」と言われたのですが導入はされませんでした。地域柄パーソナルを導入するのは難しのかな、、、わかる気はします。でもパーソナルストレッチして欲しい!

ペルビックチルト・ヒップリフト、トランクカールこのあたりから再開。

 

自力で出来ない、EMS、ブルブルする振動マシンでリハビリだ。

EMSは素肌に貼る時息をのむくらい冷たいのでこの時期はちょっと心臓に良くない。(自分に甘い私)振動マシンは椅子に座ったポジションから。

振動マシンは入浴後実施。体温があがり血流が良くなっているので下腿三頭筋はだいぶ緩み効果あり。これで股関節の痛みがなくなるかも!と期待も込めて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何かを始める・スタートに最適な日

 2021年1月16日

今日は何かを始める・スタートさせるととっても良い日。

私がブログを始めた2020年11月17日は「庚子年の甲子日」でした。

「2020年はアウトプットの年。庚子年の甲子日はスタートに最適!」と言われていたのに何も始めないままボーッと過ごし「勿体ない!!何か始めなくては!」と慌ててブログを始めました。

 

今日は節分前、最後の「甲子日」。そして2021年最初の「甲子日」。

加えて「天赦日」さらには「一粒万倍日」絶対良い日、間違いない。

「今日から新しいお財布を使えばよかった!」「ユーキャンで資料請求しておけばよかった、、、」と少し後悔。準備をする習慣をつけなければ。

2021年の何かを始める・スタートさせると良い日。そのタイミングで何か始められるように準備をしようと思います。

 

とりあえず今日から新しいスケジュール帳を使い始め「願望」「目標」を書き込んでみました。「願望」「目標」が叶うように2021年行動せねば!

 

 

 

股関節が痛い・Ⅲ

自主トレ、自主リハビリを始め3週間、痛みは変わらず。時には激痛の日があったり、一向に良くならずにいました。そして次の診察日、今回はMRI読影結果を聞く日です。

今回も「異常なし」でした。しかし痛い。

紹介状と検査結果のDVDを頂き大きい病院へ行く事になりました。

 

紹介状を持ち新しい病院へ。

副院長・整形外科主任部長がこの病院での主治医に決まりました。

整形外科的検査法、触診、問診そして持参したMRIの結果をもとに病名が付きました

「骨盤骨折・恥骨部」

どうやら骨折をしていたようですが、随分以前のもので治りかけ「折れてたみたいだよ、ココ」とサラリと言われました。そう、尋常じゃない痛みはかれこれ3か月以上前。折れた骨は放置してても治ります。自然治癒力って素敵。言われてみると恥骨の股関節に近いところに折れていたような形跡がありました。

骨粗しょう症」が疑われ骨密度を測りにレントゲン科へ。直ぐに検査に入れ結果がでて診察室へ。「骨密度問題なし!」とても良い結果でした。

交通事故はおこしてないし、強打してない、記憶にない。原因が分からず。

次回診察は2週間後。

この2週間の間に出来る事をせねば。前のめりで先生に質問「ストレッチとかトレーニングとか特にやった方が良い筋肉はどこですか?!」

すると先生「うん、折れてるからね。出来るだけ安静、痛いでしょ。日常生活は普通でいいよ。」とバッサリ切られました。お馬鹿な私は安静と言われているのに「先生、マッサージとかはどうでしょう!?」と質問「うん、マッサージしないよ。」受け答えが慣れた先生。きっと私のようなトンチンカンな患者さんが多いのでしょう。お医者さんも大変ですね。

と、いう事で2週間、せっかく続けたリハビリはお休みすることになりました。

折れていたと聞いたら余計痛くなるのは何故だろう。