ストレッチ ~ストレッチの分類~

股関節が痛く安静を強いられいた私の身体は肩こり、背中・腰の張り、足のむくみなど動かせない事で全身に悪影響が出てきました。このままでは股関節の痛みがなくなったころには筋力はすっかり衰え生い先寝たきりになるに違いない。妄想の激しい私は寝たきり状態の自分の姿を想像しイカン!使える関節可動域の確保をせねば」と思い立ちました。

そこで、改めてストレッチを優先的におこなう部位・ストレッチの順番を書き出してみました。書くことでやる気が出てきます。やってる気分が増し満足。

 

まずは、ストレッチのすすめ方・順番

①静的他動的ストレッチ

②動的他動的ストレッチ

③静的自動的ストレッチ

④動的自動的ストレッチ

の順で可動域を確保、②と③は状況によって入れ替えつつ、動的自動的ストレッチに繋げていく。「相反性抑制」グーとパーの関係がスムーズに行えるように状態に合わせて

伸張反射も加えていこう!!

「??グーとパーの関係?何だソレ!」ですよね。これは主動筋と拮抗筋の関係です。収縮する主動筋をジャンケンの「グー」に例え、伸ばされる拮抗筋をジャンケンの「パー」に例えています。「相反性抑制」というものです。

例えば、アームカール

主動筋の 上腕二頭筋 がグー、拮抗筋の 上腕三頭筋 がパーです。

 

次にストレッチについて説明していきます

筋肉の起始部と停止部を遠ざけるとストレッチできます。運動の前後、リラクゼーションやリハビリ、ボディーメイキングなど色々な場面で使われています。ストレッチにはキチンとした理論・考え方があり、目的に合わせて行うことが出来ます。

とっても簡単な説明ですみません。ストレッチの本が沢山出版されていますので興味がある方はストレッチ理論ご参照ください。以下も簡単な説明になります。

 

ストレッチを分けよう!

A、静的ストレッチ:動きの無いストレッチ

関節角度が変わらない状態で筋肉を伸ばす。

B、動的ストレッチ:動きのあるストレッチ

関節角度が変わる、動かしながら筋肉を伸のばす。

 

a、他動的ストレッチ:他力のストレッチ、他動的関節可動域の向上

誰かに押してもらう、重力に任せる、壁などを利用して筋肉を伸ばすストレッチ。

伸ばしたい筋肉の反対側の筋肉の収縮が無い。パーのみ・パー作り。

例えば、腸腰筋を伸ばしているとき、大殿筋は収縮していない・力が入っていない状態。

b、自動的ストレッチ:自力・自分の力でストレッチ、自動的関節可動域の確保

自力、自分の力で!とは、伸ばしたい筋肉の反対側の筋肉を縮ませることです。

自分の手で引っ張っぱったりして伸ばす事も、確かに自分の力で間違いはないのですが

ココでいう自力は伸ばしたい(パー)筋肉の反対側の筋肉を縮ませる(グー)ことです。自分の手で引っ張っぱたりするストレッチは他動的ストレッチになります。ややっこしいです。

これを組み合わせるとこうなります。

Aとa 静的他動的ストレッチ

Aとb 静的自動的ストレッチ

Bとa 動的他動的ストレッチ

Bとb 動的自動的ストレッチ

実際には、Aとaの組み合わせでやりましょう!みたいにすすめることはなく、クライアントさんに合わせて、良い感じに混ぜながらセッションします。ストレッチを分類・分けて考えてみると忘れていたことが思い出せたり。あえて、わざわざ分けて考えてみるとストレッチやトレーニングの視点を変える事ができたりするかもしれません。

社会体育の学生時代から馴染みがあるようで良く理解していなかったストレッチ。なかなか奥が深い。久しぶりにストレッチについて考える時間がもてました。

痛いところがあるって事も、何かのきっかけになって良かったのかも。

でも痛いところはない方がいいな。