思いでのお店 ~ラーメン部 目黒の大昌②~

アルコクラブでインストラクターとして働いていたころ、毎週金曜日は「ラーメン部の活動」という事で仕事上がりにラーメンを食べに行っておりました。

食べに行くお店は毎回同じ、権之助坂にあった「大昌」と言う中華屋さん。このお店にはアルコクラブ時代の10年間、数えきれないくらい足を運びました。私だけでなく歴代、アルコクラブで働いていたスタッフは皆通った大好きなお店です。

私はこのお店の「五目ラーメン」が大好きで、いつも「五目ラーメン」を注文していました。アルコクラブが無くなってからも事あるごとに目黒に立ち寄り大昌の五目ラーメンを食べに行きました。五目ラーメンは大昌が一番!どこよりもお好みの味。

そんな大昌も随分前に無くなってしまいました。あそこで働いていたお兄さん達は何処で働いているのだろう、、、またあの「五目ラーメン」が食べたい。目黒での10年、通い詰めたお店が殆ど無くなってしまいましたが今でも目黒に行くとあの頃の目黒を思い出します。

さてこの大昌、一緒に行く仲間達の多くが「タンメン」を頼んでおりました。野菜たっぷりの塩味。こちらも美味しそうで何時かは注文してみようと思っていたのですが「五目ラーメン」には勝てず1度も頼めずに終わってしまいました。

アルコクラブのスタッフの早番は昼食時間が14時ころ。お昼ご飯に行くお店が限られておりました。ランチタイム後の休憩時間がない大昌は本当にありがたいお店でした。時には10人近くでカウンターを占領してお昼ご飯を食べる事もありました。10人全員上下白のスポーツウェアだったので目立つし怪しい集団に見えていたと思います。

夏になると大昌も冷やし中華がメニューに加わりこちらも人気の商品でした。

そう言えば、とある初夏6・7人でお昼を食べに行ったときのこと。それぞれ好きな熱い麺を注文、1人だけ冷やし中華を頼んだことがありました。空腹の私たちは調理場の中を眺めながら「早く来ないかな、、、、」と思いながら雑談をしつつ待っていました。麺をゆでる人、器を出しそろえる人、盛り付ける人、、手際よくラーメンが作られました。

一番最後に冷やし中華。冷たい麵が用意され水を切った後「はい!」と阿吽の呼吸で器が出され麺を投入。同時に「あっ」と言う声が。器は熱いスープが入っていました。

私はその一部始終をじっと見ていたので思わず一緒に声が出てしまいました。お店の方と目が合った瞬間3人の時間が止まったことを今でも時々思い出し懐かしむことがあります。

通い詰めた大昌。無くなってしまって本当に残念。

今でも「大昌の五目ラーメンがたべたいな」「大昌に行きたい」と思います。