アームカールにつて考えるきっかけ 

 東京YMCA社会体育専門学校を卒業して就職したフィトネスクラブのシーリアム。

暇さえあればトレーニングをするスタッフはとて素晴らしい体の持ち主ばかりでした。トレーナーになるまでの道のり②でちょっと書いたのですが、シーリアムではトレーニングメニューを当日お客様の様子を確認して作成し実施していました。

素晴らしい体の持ち主たちはトレーニング知識・ウンチクが豊富でメニューの組み方もベーシックからスペシフィックまで、それぞれ個性的なものを提供していました。※ただ単にトレーニング名が羅列しているのではなくキチンと目的や理由がありとても勉強になりました。

そのシーリアムでは時々抜き打ちテスト的なものがあり何度か受けたことがあります。記述式で自分の考えを書く。点数はつかなかったような、、、今思うと何が出来て何が出来ていないのかを知るためのテストだったと思います。

その中で上腕二頭筋のトレーニングについて

バーベルアームカール と ダンベルアームカールの違い、利点と欠点

のようなお題の時がありました。

そこそこ解答用紙を埋め提出、その中の回答の1つなのですが

ダンベルは回旋が出来るのでより収縮させられるがバーベルは回旋ができない」

と自信をもって書きました。戻ってきた解答用紙に

「バーベルは回旋できないから何?回旋できないからより収縮はできないってこと?」

「バーベルアームカール、手幅を広くやってみたらどんな感じ?」「EZバーは?」、、、とたくさん書き込まれていました。その解答用紙はどこかにいってしまい探しても見つからないのですが余白は赤のボールペンでビッシリと。最後には「もっと頭使え、もっとトレーニングしろ!」と締めくくられていました。

本を読んで覚えただけで体を使って覚えていない、やっぱり薄っぺらな解答だったのだと思います。一緒に働いていた先輩たちから「一緒にトレーニングして帰ろう」とか声をかけて頂き一緒にトレーニングをするうちに多くのトレーニングや補助の仕方など気付けば出来るようになりトレーニングも楽しく感じるようになりました。

この抜き打ちテストのおかげで少しづつですが、トレーニング名の羅列でメニュー作りをしていた薄っぺらなものから「何故このトレーニングを選んだのか、コレにしたのか」と考えるようにもなれました。

 

アームカール、あまり得意ではない種目なので今でも、あえてトレーニングの時いれていませんでした。あの頃を思い出し今の自分に必要なアームカールをやろう!とチョッとだけ思いました。